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執筆者の写真梓 塩屋

半年前、半年後の自分を意識する"蝕"というタイミング

2024.3.25 16:01頃 天秤座で満月・半影月食でした。


日食月食というのは、古くから大きなポイントとして注目され、端的に表現すると、"エネルギーが強い新月と満月"ということ。


半年ごとに、日食・月食が起こりますので、占星術では半年クールで物事を捉えるのに適しています。


昨年10/15、天秤座の新月・金環日食の頃を思い出せるでしょうか?

昨日行ったインスタライブに際し、わたしも振り返ってみました。


まず、昨年は、 4月から個展が始まり、秋までに3回の展示を行なっていました。

その経験は本当に宝で、わたしを大きく育ててくれたのだけど、


ほんとはもっと丁寧にやりたかった

ひとつ一つの作品ともっと向き合いたかった


こんな想いがなかったといえば嘘になります。 機械的にルーティンのようにこなす作業工程がまるでマインドフルネスのように心地いい時もありますが、忙殺されている状態だと、どんどん削られる感覚になるのだなということも改めて理解しました。


展示が落ち着き、一息つけたのが10月頃だったでしょうか。

"2024年のわたしは、ペースを落として、もっとじっくり味わうことを意識してみたい。"

自分とひとつこう約束しましたが、これはある意味とても怖いことでした。


恥じることなく書くならば、わたしには副収入はありませんから、自分でクリエイトするものが全てになります。


「願望を実現したいが、暮らせるのだろうか」


「でも、今のままのペースを続けるのは多分良くない気がする。わたしはもっと自分の内側から溢れるものを具現化してみたい。」


ふと我に帰ると、震えるような想いが今も湧いてきますが、焦ってみても仕方がない。


わたしの強みは、ピンチに強いこと。急死に一生みたいなホロスコープをしていますから、まぁ何とかなるだろう、お金に困ったら、何でもすればいい!

そう腹を括りました。


そして、作ることに追われている時、いつも傍にあったのは、星を詠むことで。


"今年を乗り越えたら大丈夫!2023年は、できる限り全部受けてみるって決めたじゃない!"


毎年わたしは年間のテーマをざっくり決めて、そこに沿うように日々を暮らすというのをひとつ指標としています。


そうすることで、自分の人生の舵を取れている感覚を得る充実感が少なからず得られます。


わたしができてるんだから、みなさんにもこのやり方を紹介したい!難しいことじゃないんだから!

そう思いながらも、ワークショップの実現まではできずに秋を迎えていました。


そういう経緯で、今年開設した星読みアカウントは、 時間に追われていた昨年10月から、じっくりじっくりと温めていました。


半年前種を蒔いたことが今どうなっているかというと、意外と育っている気がします。


もちろんまだまだ半年ですから、大した成果はありません。

でも、そこからズレていないというところには、自分に花丸をあげたい!



星を詠んでいると、たくさん種まきのタイミングが訪れます。

それって、人生にたくさん、いろんな種を蒔いていい、ということだと思うんです。

ひとつしかやっちゃいけない、ひとつしか役割がないなんておかしな話です。


一つを軸にして、枝葉が分かれていくこともあるし、違う作物を育てることだってある。


でも案外人は、それを自分に許していなかったりしませんか?

それを飽きっぽいとか、いくじがないとかで片付けてはいませんか?


今日蒔いた種は、明日実となることはありません。

でも、どんな実を収穫したいかが明確であれば、待てるかもしれないし、待っている間に別のことをすることだってできますよね。


星詠みができるからといって、問題が起こらない人生になるということではありません。

ただ、何か起こった時に捉え方や対処の仕方には工夫が生まれるなということは実感しています。


自分の間に一枚フィルターがあるような、クッションがあるような感じ。

時にはそれを突き破って突き刺さることももちろんありますが、それはそれとして対処していくしかありません。


ただ備えておきたい。

そうしておくことでわたしは安心して制作活動も続けられます。

「大丈夫大丈夫、来年の今頃はきっと今のわたしはいないから◎」

そう自分に勇気づけてあげられるから、思いっきりインスピレーションの海に飛びこめています◎



結局わたしが人生をかけてやりたいことって、

「実験結果のシェア」なのかもしれません。


いいと思ったことは、教えたい!

それは、おすすめの調味料を紹介したいような気持ちと同じです。


作品制作は、わたし自身のシェア。

星詠みは、使い勝手のいいツールのシェア。


個人セッションは、お茶飲みにおいで、という気持ちで用意をしたし、

ワークショップは、もっと知りたい!という好奇心がある方のために作りたいと思っています。

4月から行う毎月のお茶会は、もっとフランクに星に触れたい方に向けて、マニアックな世界をライトに伝える場にするつもりです。


振り返ると、わたしも意外と意図を込めているんだなぁ。


atelierPIIKAを始めて、今年の夏10年を迎えます。

10年前のわたしなんて、意図なんて何も持たず、のらりくらりとしていただけでした。


振り返るとちゃんと道ができているし、思いもよらぬ道まで舗装してしまいました。


今日は、蝕という半年ごとの自分と対峙するというタイミングについて書きたかったんだけど、

結局、半年のブロックは積み重なると1年、5年…と積まれていくわけですよね。


みなさんもたくさんのブロックを積んできたし、これからも積んでいきます。

積み換えるあるかもしれない。


人生がクリエイティブだと称されるのは、こういう点ではないのかな。


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