梓 塩屋

2020年12月10日5 分

激辛カレーになる。

最終更新: 2020年12月11日

今年6月末から半年間、いつぶりかの習い事をしていた。

「今年は何かしら趣味を見つけたい。仕事と家事育児だけの行き来はしんどいよ、、、」

と年始の時点で思っていて、趣味といえば海外ドラマを見るくらいだった日常。

とにかく風通しをよくしたかった。

1月に出展させて頂いた布博まで駆け足で、2月からまさかな世の中になったので、葛藤はあったけど、実は少しホッとした。

やっと少し内省の時間がとれるんだな。この時間を自分へ向けて使いたい。

心の引っ掛かりが取れないと、もう先に進めない。

私は頭打ち状態だった。本音は、少しだけでいいから、立ち止まりたかったのだ。

何をしようか、何を始めてみようか。

検定や資格に挑戦してみるのもいいだろうな。何かカタチになると充実するんじゃないかなと。

思い返してみたら、もう何年も前から、香りのことを学びたいと思っていたことを思い出した。でも勉強を始めていなかったのは、仕事もひとり、家事もひとり、家にばかりいるから、先生に付いて学びたかった。誰かの下で学んだら、その時間が特別なものになると考えていたから。

探してはみたものの、いまひとつピンとくる教室もなく…でもこれは縁だから、とりあえず置いておいた。

そこで今年もう一度掘り起こしてみた。アロマオイル関係…

すると、ずっと前に、私が恋をした香りを作った方が、オンライン講座を始めるとのこと!

どんな内容でも、その先生から学べるならきっと楽しいに違いない。

それが、スールネ 千春さんの”星と香りのラボラトリー”という講座だった。

香りと占星術を学べるという内容。

先生に惹かれてだったものの、最初は香りメインで考えていた私だった。

でも、始まってみると占星術の楽しさにどんどんどんどん引き込まれていくのがはっきりとわかった。

途中からは、香りのことよりも星の学びを深めたいと思うようになった。

現に、香りについてはプロフェッショナルの方がたくさんいらっしゃるから、資格取得などももういいかな、って。

今ではもう、香りは楽しむ側でいたいと心底思っている。

昔からスピリチュアルと呼ばれる分野には興味があり、一人でこそこそ学んでは自分探しをしているような、要するにイタイ時期があった。

どん底の時期には死にたいと思ったことも。

この全部が私のホロスコープで見て取れることに気づいてからは、大泣きしながら自分を見つめる作業に没頭して、前述した頭打ち状態からの脱却が叶った。

本当にまさかだった。まさか。

こんな風になるなんて思ってもみなかった。途中本当に辛かったけれど、そこを越えたら、今までにない自分に出会えた。

でもこれは、本当の私なのかもしれない。そうでなくとも、私らしさというものに近づいたことは確信している。

私は私のことが大嫌いだった。

嫌なことを我慢するのが人生で、楽しいことや嬉しいことは我慢の上にしかないのだと子どもの頃から疑わなかったけれど、そんなことないんだ。そんなことない。

私は私を幸せにしていいし、できるんだ。

自分の機嫌は自分で取ろう。それは甘やかしていることではない。

私が幸せでないと人に分けてあげられない。

自分はこうしたい!これが好きで発信したい!こう生きたい!

ホロスコープ上の12サイン(12星座)と天体が全応援してくれている。ひとりじゃないような気がして、自分のいいところも悪いところもなんだか愛おしくなった。

私は激辛カレーになりたい。

今までは、誰にでも受け入れられないといけないんだ、それが人に対する優しさだと思っていたが、どこか虚しさを感じていたのも事実。

給食で食べたカレーは確かに誰にとっても美味しかったかもしれないが、味はちっとも思い出せない。そんな人になろうとしていたんじゃないか。

でも今はそうなりたくないなと思う。

激辛カレー、通にしかウケないかも。でも深く愛されるならその方がいいな。

だから私は激辛になる。

千春先生は、ただただそこにいてくれる雄大な山のような存在の方です。

多くを語らないけど、ホッとする愛をくれる。

先生は最後まで講座の意図を詳しく語られなかったけど、きっと自分と深くつながる時間を半年かけて用意してくれてたのだと思う。

でもそれは、どこまで掘り起こすかは自分で決めていいし、気づいても気づかなくてもいい。どうなったって大丈夫、半年間を自分の時間として楽しめたらそれで十分だったはず。

この半年間で、自分の感情が豊かになったことを感じている。

悲しいか悔しいかでしか泣けなかったけど、じんわりくる涙を流せるようになった。

今ではすっかり涙もろい人間になった。そんな自分をすごく気に入っている。

今これを書きながら、また涙が止まらない。

先生とクラスメイトの皆さんと過ごした半年間、大きくてゆったりした愛に包まれた時間は宝物になりました。

これからは、学んだことをさらに深めて、周りの人にも伝えたいなと思う。

星読みは読み手の感性もとても大切。

教科書をなぞるだけでなくて、目の前の人に伝わる言葉で、誠心誠意伝えたい。

こういった分野を敬遠する人もいるだろう。

でも、私が入口にいたら活用しやすくなる人もいるんじゃないかなぁ。

そんな風にも思う。

今までは、引かれたら嫌だから…と自分でこっそり楽しんでいたけど、大好きなことを伝えたいと思うのは自然なことなはず。

そんな自分を受け入れたら楽になれた。

以前の私ほど拗らせていなかったとしても、

生きにくさを感じている人は多いはず。

そうでなくても、もっと幸せに生きたい人ばかりだと思う。

みんなで一緒に幸せになりたい。

純粋にその断片にたくさん立ち会いたい。

今はただそれだけだなぁ。

そのために、今日も作品を作り、星を読む。これだけで十分幸せだ。

幸せのためにたくさんのことを犠牲にすることはなかったんだと、目の前にフォーカスできるようになったことがとてもうれしいです。

先生と同期の皆様に本当に感謝しています。

いつか会えたらいいな。本当に会いたいな。会いに行く夢ができた。

本当にありがとう。

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